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あなたのいばしょとは
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理事長メッセージ
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法人概要
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理念
「望まない孤独」をなくす
私たちは、話したくても話せない、頼りたくても頼れないといった「望まない孤独」が既存の社会課題の複雑化をもたらし、解決を困難にしていると考えています。つまり、多くの社会課題の背景には「望まない孤独」があるということです。悩みや問題を抱えた時に確実に信頼できる人にアクセスできる仕組みを構築することにより望まない孤独のない社会を実現することを目的としています。
「望まない孤独」をなくす
「望まない孤独」とは
孤独の定義
①個人の社会的関係の欠如に起因する
②主観的な体験であり、客観的な社会的孤立とは同じ意味でない
③不快であり苦痛を伴うもの
社会的孤立とのちがい
社会的孤立とは、家族やコミュニティにほとんど接触がないことをいいう客観的な概念です。孤独は主観的概念で、家族・コミュニティに接触していても本音が言えないなど本人が孤独感を感じていれば孤独であるといえます。社会的に孤立していても孤独を感じない人もいますし、逆に社会的に孤立していなくても孤独を感じる人もいます。
社会的孤立
・家族との接触がない
・コミュニティに属していない
・客観的な概念
孤独
・家族にも本音が言えない
・コミュニティ内で疎外感
・主観的な概念
望まない孤独の影響
死亡リスク26%増
冠動脈疾患発生リスク29%増
脳卒中発症リスク32%増
2型糖尿病発祥の予測因子
認知症発症確立1.64倍
うつ病の発症リスク上昇
自殺者の心理的特徴の一つ
「望まない孤独」から派生する問題
望まない孤独からは様々な問題が派生します。その中でも特に以下4つの問題を注視しています。
自殺
若者の死因1位が自殺
自殺者数は全世代で減少傾向にある中、10代の自殺は増加しています。人口が減少するなか、若者の自殺者数は増えているのです。さらに、15〜39歳の各年代の死因は自殺が最も多く、がんなどの病気や不慮の事故を上回ります。こうした背景には、電話相談を中心とした既存の相談体制が若者の生活習慣に全く馴染んでいないといった問題があります。実際、総務省が発表した、平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によると、10代の平均的なSNS利用時間が54分であるのに対し、電話の利用時間は0分でした。
DV
約半数が相談できない
DV被害者の49%が「どこ(誰)にも相談しなかった」と答えています。DVは、直接的な暴力による怪我の他にも慢性身体疾患への罹患、うつ病やPTSD・アルコール乱用・薬物乱用などが起こり得ます。また、シェルターに逃げてきた被害者に対する調査では、うつ病は4割から6割、PTSDは3割から8割の被害者に診断されます。そのため、相談できる環境を整えることが極めて重要です。
児童虐待
親も子も支援が必要。
虐待を受けている子どもは、「おまえは何をしてもだめなのだ」「要らない子どもだ」というメッセージを有形無形に受け、自分を肯定できなくなり、自己評価が非常に低くなります。こうしたことにより、どこにも居場所がないと感じたり、深い悲しみと怒りが内在し、閉じこもってしまうこともあります。あなたのいばしょのように、子どもたちが気軽に助けを求めることができる仕組みが必要です。しかし、子育てをしている親もこのような仕組みを必要としています。周りに誰にも頼れる人がおらず、たった1人で孤育てを行い、育児や家事のストレスに苦しんでいる親が虐待を行う前に、誰かに助けを求められる仕組みが必要なのです。
解決のための仕組み
信頼できる人に確実にアクセスできる仕組みを創る
セオリーオブチェンジ(変化の理論)
あなたのいばしょでは、社会をどのように変えようとしているのか、その仕組みを深く理解し比較するため「セオリーオブチェンジ(変化の法則)」のフレームワークを導入しています。このセオリーオブチェンジがあなたのいばしょの核であり、最も重要な指針です。
現在の社会では、すでに問題(社会課題x)を抱えている人が、誰にも頼れる人がいない「望まない孤独」状態におかれる事により、その問題がさらに深刻化・複雑化し、その結果として、自殺に追い込まれたり、新たな問題(社会課題y)が発生するという、負の渦巻型の連鎖が生まれています。私たちはこの連鎖を断ち切らなければなりません。そのために、あなたのいばしょは「望まない孤独」を解消することにより、新たな社会課題の発生を阻止しつつ、個人がすでに抱えている問題へも対処していきます。
孤独対策を提唱
「問題の源流」にアプローチする取り組みとして、NPO法人あなたのいばしょは日本で初めて「孤独対策」を提唱しました。政府・与野党に対して積極的な政策提言を重ねた結果、2021年2月に政府は「孤独・孤立対策担当大臣」を設置。これまで個人の問題とされてきた「孤独」について社会をあげて取り組む体制が整いました(※NPOあなたのいばしょは政治的に中立な立場であり、特定政党の応援はしていません)。
あなたのいばしょ事業内容
チャット相談事業
あなたのいばしょはチャット相談を用いて「望まない孤独」と向き合っています。このチャット相談は、厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口です。24時間365日、年齢や性別を問わず誰でも無料・匿名で利用できます。最短5秒で国内外にいる「いばしょ相談員」が相談に応じます。また自殺行為やDV、虐待などの緊急性が高い事案には、警察や児童相談所などの関係機関と連携し対応にあたります。
データ活用事業
あなたのいばしょは、望まない孤独が起こす自殺やDV、虐待といった様々な社会問題を、データやテクノロジーを用いて解消することを目指しています。あなたのいばしょチャット相談では、1日に約100万字、文庫本約10冊分に相当するやりとりがなされています。これらのデータは、社会的に極めて重要なメンタルヘルスのデータです。
孤独予防教育プログラム事業
あなたのいばしょが開発した、自分と周りの孤独に対応することができるようになるためのプログラムです。このプログラムは孤独への理解を深め、自分と周りの人の孤独に気がつき、適切に対処できるようになることを目的としています。孤独予防教育プログラムを実施することで、あなたのいばしょは「望まない孤独」のない社会へ貢献していきます。
理事長メッセージ
信頼できる人に確実に
アクセスできる仕組みを創る。
いまの社会では、問題を抱えた時に奇跡的に信頼できる人に出会うことができれば助かることができます。しかし、多くの人はその奇跡が起きることなく、ひとりで苦しんでいます。中には命を断つほど追い詰められる方もいます。自ら命を断つほど悩んでいる方、虐待や暴力を受けながらそのことを誰にも話せない方など、全ての望まない孤独を抱えている方が確実に信頼できる人にアクセスできる仕組みを創ります。
理事長
根岸 督和
ねぎし まさかず
1975年、東京都出身。現在、日本アイ・ビー・エム株式会社に所属し、シニアマネージングコンサルタントとして新規事業立ち上げやDX戦略の策定/実行など、数多くのプロジェクトを推進する。2020年のコロナ禍に社会に対してできることを探す中で、NPO法人あなたのいばしょの取り組みを知る。「信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現」と「望まない孤独のない社会の実現」の理念に強く共感し、法人設立初期からボランティアとして参画。その後、事務局長、理事を経て2024年9月27日に理事長に着任。
チャット相談事業拡大に寄与すると同時に新チャットシステム構築や新規事業立ち上げ、経理、人事、総務等の管理業務基盤を作り上げ、現在では世界32カ国に約1,000名を超えるボランティア相談員、約40名の職員と共に法人を運営。孤独対策、自殺対策をテーマに活動している。内閣府つながりサポーターの養成に必要な手法等に関する調査等業務にかかる検討会委員、こども家庭庁「令和6年度こどもの自殺対策の推進に向けたデジタル広報啓発事業」に係る検討会委員、外務省「在外邦人の孤独・孤立の実態把握のための調査」検討会に係る有識者委員、世界保健機関「社会的つながりに関する委員会」ステイクホルダーメンバーなど。
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法人概要
望まない孤独をなくすため、信頼できる人に確実にアクセスできる仕組みを創るため、24時間365日誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口を運営しています。
名称
特定非営利活動法人あなたのいばしょ
設立
2020年3月
連絡先
03-6206-2862(事務局)
理事長
根岸 督和
理事
荻原 国啓
菊地 雅信
杉原 保史
上原 純枝
監事
鎌田 礼哉
定款